2014年07月30日
小松亮太 with ラスト・タンゴ・センセーションズ
バンドネオンが奏でる音楽は
クラシックやジャズ、ポップス
これらすべての中間に位置するもの
と小松亮太氏のインタビュー記事を拝見したことがあります。
大変、幸運なことに
昨夜、彼の演奏を聴くことができました。
かれこれ6年ほど前になりますが
知人のご子息が、小松さんのツアーに参加され
東京での演奏を聴きに伺ったのが
バンドネオンとの出逢いです。
それ以来、5回ほど演奏をお聴きしていますが
そのたびに心が動くのです


普段は
『声』に心を奪われるわたくしですが
小松さんのバンドネオン演奏に
説明するのももどかしくなるほど惹かれています。
日本でタンゴが全盛だった時代を知らないのですが
『彼は若いころのピアソラのようだ』と評論されています。
火花が飛び散るような緊張感あふれる演奏、
哀愁を帯びた中にも希望を見出す演奏
立ち膝でバンドネオンを操る小松さんに
観客が
『1音たりとも聞き漏らすまい』と言う雰囲気が流れます。
18曲(アンコール1曲)を解説を入れながら、演奏して下さいました。
普段、CDで聴いていて馴染んでいる曲でも
目の前で演奏して下さると
とても新鮮で斬新な気持ちになります。
ピアソラがアメリカ滞在中に父の訃報を受け
父への思いを一気に書き上げたという
メロディアスでありながら力強さも併せ持った曲
『アディオス・ノニーノ』を演奏する小松さんにキラキラと星が降ってくるような
美しさを感じました


ご一緒したmisakoさんも、初バンドネオンに大変感動して下さいました。
演奏会終了後、
『このまま帰宅するのは勿体ないですね』と
1杯頂いて参りました。
お料理を頂きながら
1杯が、2杯に、そして・・・・

『大変、大変、
東海道線がなくなってしまう~

と慌ただしく帰宅した落ち着きのないわたくしでありました。
真夏の夜に酩酊したのは
もちろん、バンドネオンの情熱的な響きのせいです
