2015年08月25日
最初はわからなくても本物を見てみよう~♪♪
台風15号の威力が衰えず
九州各地で被害も出ていますのでとても心配です。
このまま北上するようですので
警戒が必要ですね。
先週はrikuがやってきて、賑やかなひとときを過ごしました。
娘の希望で県立美術館のロダン館へ
行って参りました。
rikuは3回目だと思うのですが
小さな子供を連れての美術館は
『迷惑をかけてはいけないのでハードルが高い』と思ってしまいますが
ロダン館は天井が高く、広々とした空間ですし
見学している方も比較的少ないので
ゆったりと歩くことができます。
もうすぐ6歳になりますので
「大きな声を出さない」
「走らない」
「作品にさわらない」など
親である娘が教えておくことも大切なマナーですね。
最初は
わからなくてもいいのです。
なにより本物を見る機会を増やしていけば
いつかは興味をもって、作品を深く学びたいと思う日が来るかもしれません。
茶道の師匠が事あるごとに
『本物を見ることが大切です』とおっしゃる意味が理解できます。
もう終了してしまいましたが
静岡市立美術館で催されていました
『青磁のいま』で拝見しました
多重貫入の青磁が、雪の結晶のようにキラキラと輝いて
本物だけが持つ美しさを感じました。
子供達こそ見て、観て、聴いて
豊かな感性を養って欲しいものですね。
2014年10月28日
秋日和・クレマチスの丘にて(その1)
秋の深まりを感じますね。
美の壺の皆様とかねてから計画をしておりました
『クレマチスの丘』で1日を過ごして参りました。
広大な敷地の中には
クレマチスガーデンエリアとビュフェ美術館エリアに分かれておりますが
今回はガーデンエリアの
ヴァンジ彫刻庭園美術館とガーデン
そして、
静岡の思い出に一度はお伺いしたかったプリマヴェーラでランチを頂いて参りました。
週明けということもあるのでしょうか、
どなたもおられず、開放感に浸りながらヴァンジ庭園を歩き始めました。
パノラマに広がる庭園、清々しい空気に包まれます。
本当にわたくしたちだけなんて、贅沢ですね。
ユニークな彫像の前で皆さんがポーズを取られるところです。
『薫子さんは、ここでお願い致します』とリクエストをされましたが
可愛こぶった痛々しい姿になってしまい笑いが取れず本当に申し訳ありません

展示棟も皆さんがそれぞれのペースでご覧になって
6人というプチ団体さんですが、1人でゆったりと見学している気分になります。
芝生に自然なスタイルでシクラメンが植えてあり愛らしさを感じます

クレマチスの季節ではありませんが所々にひっそりと咲いております。
秋薔薇のシーズンなのですね、麗しさに惑わされてしまいます。
薔薇への造詣のないわたくしですが、その香りに呼ばれてしまいます。
hiroyoさんに睡蓮と蓮の違いを教えて頂きました。
こちら、睡蓮です

ガーデンに沿って歩いて参りますと
プリマヴェーラに到着致します。
ゆるゆると1時間半のお散歩、
お腹も空いて参りました。
ランチのご報告は明日以降にアップさせて頂くことに致しまして
本日はこれにて失礼いたします。
2014年10月13日
札幌でアートなひとときを
先週に引き続き、大型の台風が列島を縦断する勢いですが
被害がでないことを祈るばかりです。
夫の出張が札幌・・・と聞いて
『じゃ、ワタシも行こう~

何気なく便乗し、
行動はそれぞれに

今回は
『オペラ座の怪人』に高井さんがキャスティングされておられず
観劇の時間を美術館で過ごすことに致しました。
『徒然なるままに』な気分でぼんやりと時空を超えるのもいいものです。
道立近代美術館の特集は『アートと旅する500年』
16世紀初頭のドイツの作品から
現代日本の作品に至るまで、絵画、版画、彫刻、工芸まで
やや雑多な雰囲気の展示ですが、
時間に追われることなくじっくりと鑑賞できました。
緑が豊かな美術館のお庭も紅葉して
穏やかな日差しの中で
ベンチに腰掛けて読書をされている方や
お友達同士談笑されている方もおられ
それぞれがオブジェのようでした

道立美術館、
そして道路を隔てて三岸好太郎美術館がありますが
この周辺には骨董店、カフェ、レストランが点在しています。
まさにフラリと立ち寄ったカフェで遅いランチを頂きました。
料理研究家の坂下美樹さんという方がプロデュースされておられる
料理教室カフェ・うららかです。
1か月に数回、こちらのダイニングでお料理教室が開催され
それ以外の日はランチ・カフェを営業しておられるようです。
羨ましい限りです

鶏の南蛮ランチは、スープ、お小皿が2点
栗原はるみさんのお味付けに似通った家庭の雰囲気が感じられます。
タルタルソースがツルツルっとしてとても心地よいお味です

800円というお代金も嬉しいですね。
女性グループが数組いらっしゃいましたが
皆さん静かに語り合っていて、居心地の良さを感じました。
夕方、
お食事をご一緒するmeikoさんとikukoさんとの待ち合わせまで少しお時間がありましたので
道庁の旧庁舎を撮ってみました。
この赤レンガの旧庁舎は
東京駅のそれよりも歴史がある建造物です。
札幌の観光名所のひとつですが
中心部でありながら自然に恵まれている空間が北海道らしいですね

最近できたばかりの
赤レンガテラスの中にあります
『棗』で頂いたお寿司は
オープンしたばかりということもあって
とても丁寧なお仕事をされていてどのネタも美味しく頂きました。
カウンター席でしたので、お写真を撮るのは遠慮させて頂きました。
(画像がないと寂しいですね

『今年は、札幌ステイ率が高いですね』とikukoさんに指摘されました。
が、
『オペラ座の怪人』高井ファントム率が低くて寂しさは否めません。
千秋楽が11月24日、
今年中にもう一度訪れることができるでしょうか・・・

2012年03月13日
竹久夢二が描く、しなやかで艶やかな女性たち
竹久夢二と静岡ゆかりの美術展に
行きたいと思っておりましたら、
昨日、チケットを頂きました

幸運に感謝をして、ゆっくりと拝見して参りました。
竹久夢二の作品をこんなにたくさん拝見したのは初めてです。
そして、
初公開の
『茶屋の娘』は
愛らしい顔と
腰をキュっとしならせたその姿、
これが、夢二式美人というそうです。
夢二の描く女性たちは
奥ゆかしさと、
艶やかさ、
真逆に思われるその仕草が魅力なのでしょうね。
なで肩の上半身、
しなやかな曲線を描くユルユルとしたポージング。
すらりとした姿ですが、
意外にも手足が大きいくて不思議な感じでした(特に足が平べったい)
多くの女性と浮名を流した夢二でしたが
生涯で最も愛した女性、
笠井彦乃さんのお写真を拝見して
その涼やかな美しさと
哀しみを含んだ眼差しに
しばし、立ち止まってしまいました。
二人の幸せは、長くは続かず、
彦乃さんが不治の病、結核に倒れ
25歳(数え年)の若さで亡くなることで
終わりを遂げます。
夢二にとって、
その悲しみも創作活動への原動力になったのでしょうか。
時系列としては違いますが
夢二が作詞をした
『宵待草』を川井郁子さんのバイオリンでお聴きください。
こちら からどうぞ。
美しい女性ほど、
はかなく散ってしまうのでしょうか。
はかなさに憧れを持っているわたくしですが、
『薫子さんは、元気でタフですね』と言われることが多いです

ということで、
本日もおひとりさまでランチをして参りました。
伺いましたところは、
Le Comptoir de Bio-s、
ビオファーム松木さんのレストランです。
有機野菜をたっぷり使った
ワンプレートランチを頂きました。
根野菜のスープは、濃厚なミルクの味がします。
プレートは、
根野菜と豚肉の煮込み、
野菜のマリネ、
グリーンサラダ
お野菜本来の味を感じて欲しいというレストランの意図はとても理解できました。
が、
わたくし的には、
ややぼんやいとした味付けに感じました。
小ぶりのプレートだったので、
サラダのビネガーがほかのお料理に流れてしまい、
少し残念でした。
こちらのプレートは1050円。
食後のコーヒーは別料金で、トータル1350円でした。
もし、
もし、よろしければ、
コーヒーも付いて1050円でお願いした~い

(ほらほら、出てた出た、おばちゃんの戯言が~

スタッフの皆さんの明るい対応が感じ良く、
それは、とても大切なことだなと気持ちよく帰宅出来ました。
次は、
ディナーにチャレンジしてみようと思います。
ごちそう様でした

2011年10月12日
より天に近い光を求めて 【セガンティーニ展】
深まりゆく秋と共に
五十肩の痛みも・・・と言うよりもだるさも深まる今日この頃です
本日も、
亀本先生の診療所で鍼治療をして頂きました。
集中ケアとして
置き鍼って言うのでしょうか、シールに先が尖っていない鍼が付いている物。
説明するよりも実物を次回、お見せ致しますね。
だるい肩まわりを中心に貼っていただいたおかげで
先生の治療の効果と相乗していい感じになって参りました。
ありがとうございます。
肩以外は、いたって元気ですので
先生のお宅から数分の
静岡市美術館で
【セガンティーニ展】を拝見して参りました。

この展示会で
初めてセガンティーニという画家を知りました。
イタリアに生まれ
幼くして母親が亡くなり
その後父親とミラノへ行くも
父親は彼の元を去り・・・・
大変不遇な少年時代を過ごした人です。
しかし、
彼の絵の才能は見いだされ
アルプスの自然とそこで暮らす人々を描きたくて
スイスに移住します。
展示作品は
アルプスに移住する前の物は
不幸な少年時代を反映してか
暗い物が多く
チラシのタイトルのように
『光と山』と言う雰囲気ではありません。
アルプスでの暮らしは
セガンティーニにとって
不幸だった少年時代をリベンジするかのように
澄んだ山の空気が伝わってくるような作品が多いです。
決して豊かではないけれど
どっしりと地に足をつけ、働く人、動物を描いています。
より、天に近い光を見たいと願ったセガンティーニは
2731メートルの山小屋で作品を制作している中で
病に倒れ41歳の若さで亡くなります。

人生の厳しさや辛さを乗り越えるために
光溢れるアルプスの山での暮らしにあこがれ続けた
セガンティーニ。
天に近い光とは
夭折した母の存在を常に意識していたのかもしれませんね。
美術館を出ると、
秋の日差しが五十肩に優しく当たり
『もっと、光を
』
(これ言ったのどなたでしたっけ
)
と思いながら帰宅の途についた薫子でございます。
五十肩の痛みも・・・と言うよりもだるさも深まる今日この頃です

本日も、
亀本先生の診療所で鍼治療をして頂きました。
集中ケアとして
置き鍼って言うのでしょうか、シールに先が尖っていない鍼が付いている物。
説明するよりも実物を次回、お見せ致しますね。
だるい肩まわりを中心に貼っていただいたおかげで
先生の治療の効果と相乗していい感じになって参りました。
ありがとうございます。
肩以外は、いたって元気ですので
先生のお宅から数分の
静岡市美術館で
【セガンティーニ展】を拝見して参りました。
この展示会で
初めてセガンティーニという画家を知りました。
イタリアに生まれ
幼くして母親が亡くなり
その後父親とミラノへ行くも
父親は彼の元を去り・・・・
大変不遇な少年時代を過ごした人です。
しかし、
彼の絵の才能は見いだされ
アルプスの自然とそこで暮らす人々を描きたくて
スイスに移住します。
展示作品は
アルプスに移住する前の物は
不幸な少年時代を反映してか
暗い物が多く
チラシのタイトルのように
『光と山』と言う雰囲気ではありません。
アルプスでの暮らしは
セガンティーニにとって
不幸だった少年時代をリベンジするかのように
澄んだ山の空気が伝わってくるような作品が多いです。
決して豊かではないけれど
どっしりと地に足をつけ、働く人、動物を描いています。
より、天に近い光を見たいと願ったセガンティーニは
2731メートルの山小屋で作品を制作している中で
病に倒れ41歳の若さで亡くなります。
人生の厳しさや辛さを乗り越えるために
光溢れるアルプスの山での暮らしにあこがれ続けた
セガンティーニ。
天に近い光とは
夭折した母の存在を常に意識していたのかもしれませんね。
美術館を出ると、
秋の日差しが五十肩に優しく当たり
『もっと、光を


(これ言ったのどなたでしたっけ

と思いながら帰宅の途についた薫子でございます。
2011年09月05日
時空を超えて 【空海と密教美術展】 東京国立博物館・平成館
NHK・BSプレミアムで三夜連続で放送された
『空海 至宝と人生』で
空海という人物に興味を持ったので、静岡に戻る前に、ちょこっと
上野まで行って参りました。
台風の影響もあり、余裕で見学ができるかな~と思ったのですが、
日曜日ということもあって
午後には、入場制限もあったそうです。
密教を求めて、唐に渡り
たった2年と言う短期間でその奥儀を極めた
弘法大師空海
空海の筆による国宝の『書』が5点、
巻頭から巻末まで展示してあり
そこには、二重、三重の人だかりでした。
『書』のことはわからない薫子ですが
その勇壮でいて、緻密な書体に
『う~~ん、素晴らしい~


BSで見た時に、『これは実物を見たい!』と思った
巨大曼荼羅は、残念ながらかなりの退色があり
それだからこそ、逆に曼荼羅が織りなす世界観を感じることができた・・・ような気がしました

そして、
1番楽しみにしていました
東寺の21体ある仏像から選ばれた8体の仏像からなる
仏像曼荼羅
これこそ、
言葉で表現することの難しい密教の世界を
パノラマで拝見することが出来ました。
(上記の画像の8体がそれです)
京都へ参りますと、必ず東寺に立ち寄りますが
講堂の壇上に配置されている仏像とは違って
薄暗い会場の中でライティングを施された8体の仏像は
力強く浮かび上がっているようでした。
手を伸ばせば、
すぐそこにいらっしゃるというのは
かなり興奮しますね。
特に、
『日本一イケメンな仏像』と言われています
白い像にまたがった
帝釈天半跏像
凛々しい横顔のなんと美しいことでしょう~

仏像曼荼羅の会場は
とても混雑をしていましたが
曼荼羅のパワーを浴びた人々が
静かに仏像に手を合わせている様子が
一枚の絵のようでもありました。
時空を超えて
空海の生きた時代を旅してしまった感がありました。