2011年04月24日
帝劇100周年記念 『レ・ミゼラブル』
2011年に
開場100周年を迎える帝国劇場

『レ・ミゼラブル』を拝見して参りました。
1985年にロンドンで初演を迎え
遅れること2年、1987年に帝劇で初演を迎えた『レ・ミゼラブル』は
繰り返し再演を重ねてきました。
そして、
ジョン・ケアード/ トレバー・ナン共同演出による
ロンドン・オリジナル版がラストを迎え
日本公演も、オリジナル版は今年で見納めとなります。
普段、ミュージカルといえば
劇団四季の作品を観ることが多いわたくしですが
『レ・ミゼラブル』は何度拝見しても
作品の奥深さに心を打たれ
楽曲の魅力に心惹かれるわけです。
あら、『オペラ座の怪人』の時にも同じようなことを言っておりましたデスね

ということで、
『レ・ミゼラブル』も
回数だけは観ております・・・・・・


ヴィクトル・ユゴーの原作の『レ・ミゼラブル』は
2000ページを超える大作ですので
講談社の児童書・青い鳥文庫の
『ああ、無情』を読んで作品に臨んだことを思い出します。
さて、
この日のバルジャンは
島田市ご出身の
別所哲也さんです
(藤枝東高校から、慶応義塾大学へご進学された別所さん、優秀なお方なんですね~



別所さんは、
2003年からバルジャンでご出演ですが
わたくしが
初めて別所バルジャンを拝見したのは2009年です。
驚きました~

失礼を承知で申し上げますが
『こんなに、歌える方だったなんて


もちろん、歌える方でなければ、
ミュージカルの主役を務めることはできないのですが
漠然とイメージしていた
『ハムのひと』の別所さんが
今では、
『歌える偉大な俳優さん』になっています。
確かな演技力は、
喜怒哀楽がはっきりとしていて
初めて『レ・ミゼラブル』をご覧になった方でも
レミゼ・ワールドにはまることができそうなほどです。
作品は、
シリアスな社会性をもった、
どちらかというと暗い作品ですが
そんな中で
別所さんが演じるバルジャンは
理想を追い求め、
もがきながら、
『正しい人間』になりたいと必死に生きる姿、
これでもか、これでもかと観客に訴えかけてきます。
楽曲は
抒情的な美しいメロディーと
躍動感のある感動的なメロディーが
交互に現れ
同じ旋律が繰り返し流れるのですが
全く違う場面で違う人物が歌うところが
作品を盛り上げているように思います。
たまたま、
この日は日本での上演2500回記念ということで
終演後、別所さんからのご挨拶もありました
ご自分の言葉で
ゆっくりとお話をされ、
震災のことにも触れ
『感謝の気持ち』を一生懸命伝えるそのお姿に
会場から、拍手、拍手でカーテンコールが続きました。
素晴らしい作品を拝見したあとの清々しい気持ちを大切にしたいなと思い
会場を後にしたわたくしです