2015年11月21日
望月哲也テノールリサイタル
21世紀の声楽界を担う最高のリリックテナーというキャッチフレーズでご活躍中の
望月哲也さんのリサイタルをAOIで聴いて参りました。

望月さん個人のリサイタルは初めてですが
NHKのニューイヤーオペラコンサートで爽やかな歌声が印象的でしたので
『今夜は、いい声に包まれる~


休憩をはさんで約90分、プログラムはこちらです。
W.A.モーツァルト:歌劇≪コシ・ファン・トゥッテ≫K.588 より 〈恋の息吹は〉
V.ベッリーニ:〈マリンコニーア〉〈お行き、幸せなバラよ〉〈喜ばせてあげて〉(6つのアリエッタより)
G.ロッシーニ:〈バッカス祭り〉〈亡命者〉〈踊り〉(《音楽の夜会》より)
G.ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》より〈なんと君は美しいんだ〉
G.プッチーニ:歌劇《トスカ》より〈妙なる調和〉〈星はきらめき〉
G.プッチーニ:歌劇《マノン・レスコー》より〈第3幕への間奏曲〉(ピアノ・ソロ)
W.A.モーツァルト:歌劇《宮殿からの逃走》K.384 より 〈コンスタンツェよ!また君に逢えるとは!〉
C.グノー:歌劇《ロメオとジュリエット》より〈太陽よ、昇れ!〉
C.ビゼー:歌劇《カルメン》より〈あなたが投げたこの花は〉(花の歌)
C.ビゼー:歌劇《カルメン》より〈第3幕への前奏曲〉(ピアノ・ソロ)
R.ヴァーグナー:楽劇《ワルキューレ》より〈冬の嵐は遠く過ぎ去り〉
R.ヴァーグナー:楽劇《ローエングリン》より〈はるかな国に〉(名乗りの歌)
豊かな声量ですが
押しつけがましさがなく、さっぱりとした迫力のある素晴らしい歌声でした。
アリアでこれだけ感情豊かに歌える方なので
ぜひオペラの望月さんを拝見したいと思います。
日本の声楽界は、テノール不足と言われていますが
海外の歌手に劣ることなく充分な実力のある方だと思います

プログラムの終了後、自らマイクを手にして
『こんなにアリアを一晩で歌うことはありませんでした。 自分のキャリアをすべて聴いて頂けて満足しています』
と熱く語って下さいました。
惜しみない拍手に包まれアンコールを2曲歌って下さいました。
90分があっという間に過ぎてしまい
『あ~、この感動を分かち合いたい~

どなたかお誘いすれば良かったと思いながら帰宅致しました。
来年のNHKニューイヤーオペラコンサートにもご出演されますので、お聴きになってみて下さい

ファウスト 『この清らかな住まい』を歌う望月さんをこちらからどうぞ
心に残る素晴らしい舞台をありがとうございました。