2015年06月28日

島田宿、歴史を感じる割烹処 『魚一』さん



ある会食を伴ったイベントで

お隣りに座った方と(初対面でしたが)

お料理のお話しをさせて頂きました。

実は、その日

体調が思わしくなく

お料理を最後まで頂けるかなと不安な気持ちでした。
(わたくしにも1年に1度くらい、こんな日がございますicon10


お出し頂いたお料理を残すのは大変失礼と思いまして

その方に

もしよろしければ、わたくしのお皿も召し上がって頂けますか』とお願い致しましたら

快諾して下さいまして、

気持ちがとても楽になりました。



その方が

近々お伺いしたいお店の若旦那さんだったことが

お話しの中でわかり、

なんというご縁なのでしょう』と不思議な気持ちになりました。






念願が叶って

本日、日本酒仲間のJさんとHさんとご一緒に

『魚一』さんにお伺い致しました。



創業明治元年という

歴史を感じさせる室内、ホッとする中庭を拝見しながら

個室でお料理を頂きました。







魚一さんは、以前割烹旅館を営まれていたそうですので

そのお部屋を今は、お食事処にしているわけですね。



大阪の味吉兆さんで修業をされた若旦那さんが

昨年、お戻りになられ

お父様と共に板場に立っておられます。




お昼ですが、わたくしたちは日本酒の会を名乗る者ですので

まろやかな口当たりの『初亀・富蔵』で乾杯を致しました。
(グラスにピントが合ってしまいましたicon10










滝川豆腐が運ばれて参りました。

初亀の丸い甘みと

冷たい麺のような滝川豆腐が良く合います。

オクラのグリーンと温泉卵の黄色が映えますね。







敷き詰められた氷でお造りも程よいヒンヤリ感がございます。







彩りが美しい八寸は、お酒が進みます。
手間をかけたお料理には日本酒が合うのですね~。






やはり、喜久酔です。
すっきりとした味わいは満場一致でブラボーicon12
(ピントはまたもや、グラスに・・・・face08







西京焼きと季節をひとつ先回りした衣被

西京漬けはかなり頑張って作るのですが、毎回身がしまり過ぎてしまうのです。
最近は諦めて、購入するか、こうやって頂くかになってしまいます。

美味しいですね。









金縁のガラス食器がレトロな室内にぴったり合って
(欲しいなと思う器です)

そして、お出汁が口の中で沁みだすような炊き合わせです。






茄子やズッキーニの揚げ出しは夏を感じます。
ビールを頂きたいところですが、
せっかくの喜久酔の余韻を消したくありません。







蟹あんかけ茶碗蒸しもスルスル~っと頂けます。






ご飯とお味噌汁を頂いた後は

デザートを持って来て下さった若旦那さんが日本茶を淹れて下さいました。






3人共

ほろっと酔いながらも

美味しいお料理と日本酒を頂けて、ありがたいですね

と好ましいひとときを過ごせました。



お部屋から、中庭を眺めてはお茶を頂いたり

眺めてはお話しに興じたり

気が付きましたらすっかり長居をしてしまいました。





温石さんもそうですが

ご子息が家業を継ぐということは

親子共にご立派だなと思います。

親御さんの大きな懐でご自身の腕を自由に咲かせることができるのも素晴らしいことですものね。



東海道を行き交う旅の人が

魚一さんで寛ぎ

次の街へ向かう姿を想像しながら

時空を超えてわたくしたちもちょっとだけいにしえ人になった気分でした。



満足なお時間を過ごすことができました。

ありがとうございました。  


Posted by 薫子 at 19:12Comments(2)ランチ