2013年03月10日
こどものつどい
『読み聞かせ』のボランティアの会に参加させて頂き、
早いもので、3回目の公演を迎えることができました。
今回の演目は
『しあわせの王子』を
人形劇ではなく、
すべて人間が演じる児童劇を試みました。
2月には、市内の小学校で2回公演を致しまして、
昨日は、
焼津文化センターで行われました
こどものつどいにて
公演を致しました。
前日のリハーサルは舞台セットからゲネプロに至るまで
時間を惜しむように進められていきます。
わたくしは、
昨年に引き続き、音楽を担当致しました。
脚本を読み、
代表の意向を伺い、選曲を行いました。
しあわせの王子は、ハッピーエンドではありませんが
『音楽まで暗く悲しいものにするのはやめておこう』と思いまして
導入の部分は、キラキラと輝く王子の像をイメージしました。
バッハのフルートソナタ変ホ長調(アレグロ)から始まり、
ほぼオールバロックで編成してみました。
代表の強いご意向があり
ミサ曲320番でラストを迎えました←ほら、タイタニックで流れるあの曲です

(わたくしはですね、もう少しマニアックな曲でラストにしたかったのですが、あっけなく却下されまして・・・・)
王子の金ぴかの衣装や、ルビーでできた剣のつか、サファイヤでできた目を
貧しい人や困っている人に燕は運びます。
そして、
『王子様、ぼくなぜか胸のところがぽかぽか暖かいんです。みんなが喜んでいるのを見ると、ぼくまで嬉しくなっちゃうの。なぜかな?』と王子に質問をします。
すると、段々金ぴかでなくなってみすぼらしくなってきた王子は、
『それは、良いことをしたからじゃないかな、だから心がぽかぽか温かくなるんだよ』
と優しく応えます。
自己犠牲の物語としてさらっと流してしまうのは
簡単なことですが、
もう少し深い部分で
『幸せの定義』ってなんだろう?
『心が満たされること=こころがぽかぽかすること』
と、お家に帰ってから親子で語って下さったらとても嬉しいなと思いました。
幼子たちは、親御さんの真剣な問いかけに一生懸命反応しようとします。
『自分はこう思う』と言えるようになるには
優しい言葉で問いかけることが大切ですね。
読み聞かせのボランティアをしていて
一番学んでいるのは自分だということに
改めて気が付きました。
大勢のお客様に拍手を頂いて感無量のひとときを
ありがとうございました。