2014年03月26日
藤村実穂子 メゾソプラノリサイタル
開花した桜に雨があたり
それでも、その暖かな雨に趣を感じますね

昨夜は
世界を舞台に活躍をしておられる
メゾソプラノの藤村実穂子さん のリサイタルをAOIホールで聴いて参りました。
ビーズ展でBGMを担当して下さいましたmisakoさんのお誘いを受けて
『テレビでしか拝聴したことのない、藤村さんが静岡に来て下さる

と、
何かに憑りつかれたような面持ちでホールへ参りました。
この日の
プログラムは
前半にR・シュトラウス
後半はG・マーラー
藤村さん自ら
『神様は私に声をプレゼントしてくれた』
とおっしゃるように
大小の♪ ♪が
藤村さんを包み
完成度の高さが揺るぎなく続く
メゾソプラノの方なのに
ソプラノの安定感とアルトの均一感
技術・・・と言ってはいけないような歌唱にひたすら聴き入るだけでした。
ピアニストのヴォルフラム・リーガー氏の演奏も
藤村さんを深く理解し
お互いが心で会話をされているようなコンビネーションです。
普通、
1曲ごとにソリストからピアニストへの合図があって始まるのですが
リーガー氏と藤村さんの一体感がなせる業なのでしょうか、
流れるが如く、始まるのです

そして、
とても驚いたことがありました。
リサイタルでは
ソリストの方がお召しになる舞台衣装も楽しみのひとつですが
藤村さんは
シンプルなドレス1着のみで通されました。
『歌うこと』だけを観客に魅せる方なんだと思い
その清廉なお姿がカッコいいとしか言いようがありません

『AOIホールの後は、こちらで1杯が多いんですよ

お誘い頂きました。
ワインが身体に沁み渡り
感動をmisakoさんと分かち合うことができて
充実、充実の一夜でした。
素晴らしいステージをありがとうございました。
思い出すと、また憑りつかれそうです
