2011年03月04日

コラボレーション 加藤健一事務所 vol.77






先週、新宿・紀伊国屋ホールで

加藤健一事務所の『コラボレーション』を拝見して参りました。


作者のロナルド・ハーウッド氏が脚色した

『戦場のピアニスト』をBSで拝見したばかりでしたので

同じく、第二次世界大戦中の芸術家達の苦悩を

肌で感じながらの舞台でした。








【ストーリー】


ナチスが台頭してくる1933年。

ドイツ人のリヒャルト・シュトラウス(加藤健一)は


新しく作るオペラの台本を

ユダヤ人作家であるシュテファン・ツヴァイク(福井貴一)に依頼をします。


二人は、意気投合し

お互いの才能を認め合い、

シュトラウスは、ツヴァイクの虜になっていきます。









そして、オペラ『無口な女』が完成するのですが


ナチスの脅威は2人の芸術家に暗い影を落とします。


ドイツ人であるシュトラウスは

芸術と政治の板ばさみになり


ユダヤ人のツヴァイクは

ナチスの猛威に怒りと絶望、そして諦めの気持ちを抱き

新天地へと姿を消してしまいます。




オペラ『無口な女』は無事、初日を迎えることができるのでしょうか。


そして、二人のコラボレーションの運命は・・・・・









シュトラウスの音楽がバックに流れ

美しい舞台ですが

それとは裏腹に重い内容に心が痛むシーンがいくつかありました。



リヒャルト・シュトラウスを演じる加藤さんは

恐怖や怒り、

不安や悲しみ、

そして希望を巧みに演じ分けて

『作曲しないと死んでしまう』と言う台詞に

選ばれし芸術家としての大きな意味を感じました。



リヒャルトの作曲した

オペラ『ばらの騎士』は、

オペラ愛好家の方達には高く評価されている作品です。


わたくしは、
DVDと

先日、同じくBSで放映された、メトロポリタン歌劇場の『ばらの騎士』を拝見しましたが


その奥深さを知るには、まだまだ勉強不足です。




話しを『コラボレーション』に戻しますが









ツヴァイク役の福井さんは

自分がユダヤ人であることによって

作家としてのプライドも打ち消される怒りや絶望を

抑えて、抑えて、演じられていました。







演じ手とそれを見守る観客のコラボレーションを感じることのできる

秀逸な舞台icon12icon12

その余韻にいつまでも浸っていたい気分でした。

素晴らしい舞台の後は、無口になりますね。







さぁ~、

明日は、焼津文化センターで

『人形劇』の本番ですface02


お客様とのコラボレーション、

できますでしょうかemoji49  


Posted by 薫子 at 19:47Comments(2)観劇